令和6年6月17日、多久市議会において定例会が開催された。
議員たちは、市政一般に関する質問を通じて市政の現状と今後の施策について意見を交わした。
坂口 絹代議員は、帯状疱疹予防接種の助成について質問をした。
昨年も質問した内容に再度言及し、高齢者の健康を考えてこの接種の重要性を強調した。市長の横尾 俊彦氏は、国の動向を注視しており、定期接種化のための検討が進んでいると述べた。
具体的には、令和5年に審議会の検討が再開され、引き続き安全性や有効性について注意深く対応していく考えを示した。
次に、坂口議員は多久市の観光についても質問した。
近年、人口が減少傾向にある中で、観光客の誘致が地域の活性化に寄与すると考えられている。
市長は、観光協会や市内団体との協力を通じて、過去3年の観光入込客数が増えていることを具体的に示し、コロナ禍からの回復も見られると強調した。さらに、地域に根ざした施策が観光振興に寄与するとの見解を述べた。
尾形 武史議員も公営住宅に関する質問を行った。
現在の管理状況や、改修についての方針が示された。市長は、公共施設の老朽化対策として長寿命化計画を策定し、改修工事を進める考えを示した。特に、砂原団地の改修工事を今年度から行う予定であるとした。
過疎地域持続的発展計画についての議論も展開された。議員たちは、地域が持続的に発展するためには現行の施策だけでなく、新たな視点を持った施策が必要であると繰り返し主張した。
市長は、コミュニティや環境を考慮しながら、次期計画の策定を進めていく意向を表明した。
また、子どもたちの教育についても多くの意見があり、特に教育長はICT環境の充実について言及した。日本経済新聞グループの日経BPが発表した調査で、多久市が全国1位の評価を受けたことも紹介された。
最後に、彌冨 博幸議員は、企業誘致や観光振興の重要性を再度強調し、地域資源の最大限の活用が必要であると提言した。市長は、企業誘致や観光振興について、進行中の施策を元にさらなる取組を行う意向を示した。