令和5年2月3日、多久市議会臨時会が開会された。
市長の横尾俊彦氏は、令和4年度一般会計補正予算(第10号)について説明を行った。これには交通安全対策や新型コロナウイルス感染症への対応が含まれており、予算総額は15,252,275千円になるという。
交通安全対策には、1億円が投資され、主に経年劣化した交通安全施設の再整備に充てられる。また、SAGA2024国民スポーツ大会に向け、市内の交通量増加が見込まれるため、早急な対策が必要とされている。
横尾氏は「カーブミラーの設置や交通安全イベントの実施により、安全意識の向上を図る」と強調した。さらに、市民生活への影響を配慮し、支援策も計画している。
議案に対する質疑では、樺島永二郎氏がプロジェクトの理由と目的について詳しく求めた。建設課長の井村俊彦氏は、「交通危険箇所巡回調査から整備の必要が判明した」と述べ、市内の交通事故防止が重要であると説明した。
このプロジェクトは市道全体の約15.4%に相当する交通安全施設を整備する計画である。交通安全啓発活動においては、価格高騰に悩む農家への支援や、幼児交通教室の充実が図られ、市民の理解を深めるために幅広い取り組みが行われるという。
会議の最後には、議案が原案通り可決され、今後の施策に向けた期待が集まる結果となった。市民が安全に生活できる環境作りが急務とされ、行政側からもその意向が示された。