令和6年2月6日、多久市議会が臨時会を開いた。
この臨時会では、主に今年度の一般会計補正予算に関する議案が審議される予定である。
市長の横尾俊彦氏が提案理由を説明した。
特に注目すべきは、物価高騰への対応として、低所得世帯に向けた給付金やプレミアム付商品券の発行である。
横尾市長は、議案乙第1号として令和5年度一般会計補正予算(第8号)の専決処分を承認する旨を報告した。
この補正予算は、国の支援を受け、7000円分の商品券を5000円で販売することを主眼とし、市内の経済活性化を図るものである。
同時に、街路灯のLED化支援なども盛り込まれている。
また、議案乙第2号についても説明が行われた。
こちらは、物価高騰に悩む低所得者支援として、住民税均等割課税世帯に対する一律100千円の給付と、児童1人につき50千円の給付金の支出が提案されている。
給付対象は数千世帯におよぶ見込みであり、市民生活への影響が予想される。
質疑応答の時間では、田渕厚議員がプレミアム付商品券の使い方について質問。
その際、商工観光課長の中村茂氏は、商品券は額面500円の券を15枚綴りで販売し、釣銭は出ないことを説明した。
また、福祉課長の北村武士氏は給付金に関する進捗を報告し、すでに1回目の振込が701世帯に対して完了したことを明かした。
これにより、給付の進捗は71.9%に達しているとのことである。
議案の討論・採決では、すべての議案が異議なく承認された。
この結果、予算案は継続的な物価対策として一定の評価を受けることとなった。
最後に、議決事件の字句の整理についても委任され、議会は閉会した。
市議会としては、今後も市民の声を反映させた施策を行っていく方針を示している。