令和6年6月定例会が6月3日に開会され、議事が進行した。
初めに、議長の野北悟氏が、5月22日に開催された第100回全国市議会議長会定期総会での表彰状の伝達式を行った。野北議長は、17年間の議員としての活動を振り返り、市民の支持に感謝の意を示した。
続いて、本会議では会期及び議事日程の決定が行われ、16日間の会期が承認された。さらに、会議録署名議員として古賀公彦氏と小川三郎氏が指名され、その後、いくつかの諸報告が行われた。注目されたのは、叙勲受章者の報告で、元議員の山本茂雄氏が旭日小綬章を受章したことが紹介された。
議案の一括上程では、議案甲第14号から議案乙第20号までの合計18件が提案された。その中で、議案乙第19号である令和6年度多久市一般会計補正予算が特に焦点となり、その後の質疑では異議がないことが確認され、議案の委員会付託も省略された。
採決においては、議案乙第19号が原案どおり可決された。市長の横尾俊彦氏が提案したこの予算は、物価高騰に対応した低所得者支援のためのものだという。具体的には、住民税非課税世帯への金銭支給が予定され、一世帯に対して100千円、さらに18歳以下の児童1人につき50千円が支給される。
また、議案乙第20号も予算を増額する議案だが、これには地域公共交通の再編事業や医療的ケア児保育支援事業など、民生的な支援策が盛り込まれている。これにより、地域の社会福祉や公共交通の強化が期待される。
最後に、議長は本日の議事日程の全てを終了し、会議は散会となった。今後の定例会での審議及び実行が注目される。