令和5年9月11日に行われた多久市議会の定例会で、市政一般に関する質問が行われた。この会議では、防災への備えや地域農業の強化、公園や遊具の整備、さらにヒトパピローマウイルスワクチン接種及び熱中症対策が議題として取り上げられ、重要な意見が交わされた。
特に防災については、市丸勝義議員が、最近の自然災害の影響を受けて、多久市の避難所の状況と消防団の体制について質問した。
市長の横尾俊彦氏は、現在の避難所の設置数について説明を行った。指定緊急避難場所には10か所、指定避難所は25か所が設けられていると述べた。また、消防団についても329人の団員が活動しており、その活動として火災や水防での出動があると報告した。市丸氏は、避難者の数が例年少ないことに触れ、より多くの市民に避難所の利用促進を呼びかける必要があると訴えた。
次に、農業経営基盤強化促進法に関連する質問が鷲﨑義彦議員からなされた。地域計画の策定状況について、農業委員会からの回答があり、モデル地区の設定や目標地図の作成が進行中であることが確認された。さらに、農業の担い手不足や地域農業経営の課題についても議論され、この問題に対する多角的な解決策が求められた。
公園と遊具の整備については、坂口絹代議員からの質問があり、地域に子どもが遊べる場が必要であるとの認識が示された。学校や地域公民館との連携をもって、設置を進める必要性が説かれた。
最後に、ヒトパピローマウイルスワクチンに関する質疑も行われ、健康増進課からは支援策や接種率についての情報が提供され、今後も男性のワクチン接種の重要性に焦点を当てた議論が必要とされることが強調された。