令和元年12月5日、多久市議会にて、議案に対する質疑が行われ、新公立病院や国民スポーツ大会の設置についての具体的な内容が話し合われた。
質疑では、議案甲第39号に関連して平間智治議員が中心となり、新公立病院整備課の設置目的や業務内容について詳細を問いただした。
平間議員は、新公立病院整備課に関し、設置の目的や人員配置について質問。総合政策課長の田代信一氏は、「新公立病院を早期に開設するために、設置された」と述べ、具体的な業務として「病院の基本構想や基本計画の策定を行う」旨を明らかにした。
また、国民スポーツ大会推進課に関しても平間議員は、この課の位置付けと業務内容について質問を重ねた。教育振興課長の浅川昌克氏は、「国民スポーツ大会の開催に向けた組織体制を整え、必要な準備を進めることが目的である」と強調した。
さらに、図書館の指定管理者に関する質疑が続き、中島慶子議員が指定管理者の選定過程について疑問を呈した。教育振興課長は、他項目との比較検討が行われたが、最終的には株式会社図書館流通センター1社の応募に留まったことを説明した。選定自体は適正に行われたとし、担当者も「業務の推進にあたるノウハウをもつ事業者である」と補足した。
最後に、移住支援事業についての質疑があり、多久市が移住支援の目的で新設された職務を活用して、地域の定住促進を図る意義が議論された。市は、「移住後の支援金の申請は転入してから1年以内に行う必要がある」と付け加え、制度の詳細を示した。
このように、市議会において新公立病院や国民スポーツ大会、図書館整備、移住支援事業に関する案件が議論され、地域発展への取り組みが進められていることが確認された。各議員から寄せられた質疑を通じて政策の透明性と効果的な運営が求められていることが明らかとなった。