令和5年3月16日に開催された多久市議会定例会において、市政一般に対する質問が行われた。特に、中島慶子議員からの高齢者支援やパーキングパーミット制度に関する質問が注目される。
高齢者支援について、中島議員は、高齢者人口や世帯の現状について詳細に質問した。市長の横尾俊彦氏は、65歳以上の高齢者人口は6,789人となっており、高齢化率は37.3%に達していると報告した。前期高齢者は3,380人、後期高齢者は3,409人で、独居世帯も1,791世帯ある。このような現状を踏まえ、高齢者支援施策の推進が求められる。
また、要支援・要介護認定者の実数について説明があり、要介護の認定を受ける人が1,215人おり、要介護3以上の認定を受けている人も307人に達しているという。
次に、パーキングパーミット制度についても質問があり、役所での許可証発行状況も示された。令和4年度には206件の新規交付が行われており、合計796件の有効な許可証が発行されている。
通学安全についての質問では、香月正則議員が市内の通学路の安全対策について指摘した。市の教育長は、事故防止策として通学路の管理や教育を強化していることを述べた。また、地域の見守り活動として、コミュニティスクールの導入や防犯カメラの設置が進められているとのことだ。
県立大学誘致についても議論があり、市長はその設立の意義や地域活性化の観点から期待を寄せている。市長は、教育環境の充実や産業振興に向けた課題と取り組みについても話した。
このように、様々な議題が討論され、多久市の未来に向けた施策について活発な意見が交わされた。市長は、引き続き市民のニーズに応じた施策を進めていくことを強調。
また、高齢者支援や子育て支援といった施策が進められる中で、地域あげての取組の重要性を説いたことが特に印象に残る。引き続き、地域の皆様と協力し、よりよい多久市を目指して取り組みが求められている。