令和元年6月26日、多久市議会の定例会が開催された。
議長の山本茂雄氏が開会に先立ち、表彰状の伝達式を行った。全国市議会議長会第95回定期総会において、山本氏自身が8年の議長として表彰を受けたことを報告した。また、牛島和廣氏や田中英行氏も20年の永年議員として表彰された。このことに対し、山本氏は「市民の皆様のご支援のおかげ」と感謝の意を示した。
本会議では、日程第1として議事日程の一部変更が行われた。続いて、日程第2の諸報告について、山本議長は全国市議会議長会についての報告をした。総会への出席者672名の中には安倍内閣総理大臣も含まれ、合計で2,117名が永年勤続表彰を受けた。さらに、他の議会業務に関する報告も行われ、議案審議が進められた。
付託議案に関しては、総務文教、産業厚生、予算特別各委員長の報告が相次いだ。総務文教委員長の古賀公彦氏は、「各種委員等の報酬に関する条例」や、「消費税率改定に伴う関係条例の整理に関する条例」が全会一致で承認されたと伝えた。一方、産業厚生委員長の平間智治氏は、資金の積立てに関する基金条例の改正や、廃棄物に関する条例についても慎重に審査した結果を報告した。両委員会からの提案はすべて原案通り可決された。
予算特別委員会の田渕厚氏は、令和元年度一般会計補正予算等が承認されたことに加え、商工費や消防費、教育費に関する具体的な意見も共有した。具体的には、孔子の里イルミネーション事業の集客増に向けた活動や、災害対策に関する協議の重要性が挙げられた。
その後、委員長報告に対する質疑が行われたが、すべて「質疑なし」とされ、予算特別委員会報告についても同様の結論となった。続いて、討論が省略された後、すべての議案は原案通り可決された。
最後に議員派遣の件や議決事件の字句や数字の整理が行われ、議長から「議会の健全な運営を今後とも推進したい」との発言があった。
開会から見た議事の流れはスムーズで、地方自治法の規定に基づいて議案が適切に処理された様子が伺えた。午前10時22分に全ての議事が終了し、令和元年6月の定例会は閉会した。