令和3年11月に行われた定例会では、複数の議案に対する質疑が中心に進められた。
議案甲第30号、多久市体育施設条例改正について、14番議員の鷲﨑義彦氏が使用料設定について質問した。
教育振興課長の浅川昌克氏は、県内外の弓道場の使用料を参考にしつつ、競技者増加を目指して利用促進を重視した設定であると答弁した。次に、運営体制に関しても指定管理や直営による管理運営が検討されていると明らかにした。
この運営方針への疑問を持つ議員もおり、同じく田渕厚氏は市内・市外利用者の同一料金の理由を質した。浅川氏は、利用促進の見地から市外からの競技者を招致するため、この料金設定が選ばれたことを強調した。また、維持管理の負担も念頭に置き、見直しを検討する必要性を指摘した。
次に、議案乙第43号、令和3年度一般会計補正予算にも質疑が行われ、樺島永二郎氏は農林業費に関する詳細を求めた。農林課長の徳冨達哉氏は、大雨による農作物被害の支援策と紹介、その内訳として被害を受けた面積や予算額を説明した。特に、前年度実績との比較や新たな支援策に対する疑問も引き出された。
また、市民生活課長の小野浩司氏は、ごみ処理施設建設の進捗と予算減額に関する質問にも答え、工事を二期に分ける意図などを詳述した。議長の野北悟氏は、委員会付託を行い、各案に対する質疑が無事に終了したことを確認し、次回の議事進行を告げて会議を閉じた。今回の定例会では、様々な視点からの質疑が行われたことから、市民の関心が高い公共事業や運営の透明性向上が期待されている。