令和5年12月19日、多久市議会は定例会を開催し、複数の議案についての審議を行った。
出席した議員は全ての席を埋め、開始早々に議長の野北悟氏が会議開幕の挨拶を行った。続いて、議事日程の一部変更が議題として上がった。議長は「本日追加提出された議案等の取扱いについて、議会運営委員会で協議した」と述べ、議事日程の変更を了承するよう求めた。
次に、付託議案に対する各委員長からの報告が続いた。総務文教委員長の中島國孝氏は「議案甲第41号から議案甲第45号、議案甲第49号及び議案甲第51号の7議案について全会一致で原案可決を決定した」と報告し、特に空き家・空き地問題に関して「一元管理体制の確立に努めることが重要」と強調した。
産業厚生委員会の中島慶子氏も、「付託された議案についても全会一致で原案可決の運びとなった」とし、社会福祉関連の法改正が挙げられた。予算特別委員会の香月正則氏からは、「令和5年度の一般会計補正予算に関わる議案が全会一致で可決された」との報告があり、予算に関する慎重な審査が行われたことを示した。
委員長報告に対する質疑は、全て「なし」と認められ、質疑応答は進まなかった。議長は「討論なしに直ちに採決を行いたい」と述べ、承認を受けた。その後7件の議案が原案通り可決された。
追加議案の上程に関し、横尾俊彦市長が「議案甲第54号を上程いたします」と発言し、戸籍業務に関連した手数料徴収条例の一部改正について提案理由を説明した。「本条例の改正は、戸籍法改正に伴うものである」と背景を説明し、議論を呼ぶことなく承認された。
この他、議員派遣の件や議決事件の字句整理などが議題となり、未確定事項はすべて議長に委任されることになった。最終的にこの定例会は、全議事を終了し、10時18分に閉会となった。