令和4年3月16日に行われた多久市議会の定例会では、市政全般にわたる質問が行われた。
議長の野北悟氏は、開会に先立ち、過去の会議における採決の際に記載された内容に訂正が必要であることを述べた。その後、田渕厚市議が取り上げたのは、多久市における農地問題であった。彼は、佐賀県の農地集積率が高まった報道を引用し、多久市の現状について質問を行った。
農業委員会事務局長の徳冨達哉氏は、多久市の農地集積率が46.1%であることを指摘し、現地農地の利用等に関する具体的なデータを明らかにした。農地利用最適化推進委員の活動状況などについても触れ、農地中間管理事業の目的や実績を説明した。
続いて中島國孝市議は、豪雨時の土砂堆積に関して質問した。市長の横尾俊彦氏は、災害対策本部が設置され、各種パトロールを実施し迅速な対応を行っていると述べた。また、河川激甚災害対策特別緊急事業の取り組みについても報告があり、浸水被害の軽減が期待される。
さらに、國信好永市議は、新公立病院整備について質問し、整備の進捗状況、造成工事、完成および開院の予定について明らかにした。市長は、造成工事が令和7年6月頃の開院に向けて計画的に進められていると述べ、進捗についても具体的に報告した。
会議では、議員からの質問に対し現状と今後の取り組みについて詳細な報告が行われた。特に農地問題と病院整備は市民にとって重要なテーマであり、議論が活発に進行した。今後の具体的な進捗についても注視が必要である。