令和元年9月2日、多久市議会定例会が開かれた。
この日の会議では、次の議事日程が話し合われた。まず会期については、9月2日から9月12日までの11日間と決定した。議長、山本茂雄氏は、議会運営委員会の協議に基づく案を示し、異議がないことを確認後、会期を承認した。
続いて、議事日程第2の会議録署名議員として、5番議員の國信好永氏と6番議員の野北悟氏が指名された。
日程第3では、議案が一括上程された。議案は甲第26号から甲第33号まで、乙第28号から乙第41号まで、報告第9号の合計23件である。議長の山本氏が議案を上程し、その後提案者である横尾俊彦市長が議案の提案理由を述べた。
市長は、豪雨に見舞われた地域に対する状況を説明。28日の雨量が最大568ミリを記録し、河川の水位が7.02メートルに達し、市全域に避難勧告が発令されたことを明かした。
市長の中で、災害対策の重要性が強調され、各所での土砂崩れの危険性についても言及した。市として被災地に対する救援活動を進め、災害ボランティアの支援に感謝の意を示した。
また、議案の中には印鑑条例の改正、地方公務員法関連の整備、税条例改正、そして市立図書館や教育保育施設に関する条例改正も含まれている。特に、教育・保育無償化に伴う利用者負担額の見直しが注目される。
また、地方交付税に関連する議案や、多久市財産の無償譲渡に関する改正も提案された。これらは地域の活性化や、財政健全化を図るための取り組みである。
最後の議事では、産業厚生委員長の平間智治氏が閉会中継続審査事件についての報告を行った。この委員会は、市立病院や農業の今後の在り方、福祉サービスの調査・検討を進めており、今後も進捗を見守ることが述べられた。
会議は午前10時37分に散会した。今回の定例会は、災害対応の経過や、今後の市政運営に関して重要な議題が含まれており、委員会の活動も注目される。