令和元年9月12日、多久市議会は定例会を開催した。
議長の山本茂雄氏は冒頭、昨年8月末の豪雨災害に見舞われた市民へのお見舞いと、支援に尽力する関係者への感謝を表明した。議長は議会の議事日程に基づき、議案の審査を円滑に進める意向を示した。
本日の会議では、日程第1の議事日程の一部変更が行われ、その後、日程第2に進み、各委員長による付託議案の報告が行われた。まずは、総務文教委員長の古賀公彦氏が、5件の議案についての審査報告を行った。特に、図書館条例の改正には「開館時間の延長や祝日の開館によって利用者の利便性が向上することを期待する。」と述べた。
続いて、産業厚生委員長の平間智治氏も、審査報告を行い、待機児童問題がない現状を踏まえ、関係条例の改正を通じたサービス向上を訴えた。また、予算特別委員長の中島慶子氏は、「図書館指定管理者制度の導入については、議会との事前協議が必要ではなかったか。」という意見が出たことを紹介しながら、原案に賛成した。
委員長報告に対する質疑では、議員から具体的な利用増加やサービス向上の数値目標についての問いかけがあった。しかし、質疑応答は終了し、議案の討論に移行した。
図書館条例の改正を巡る討論では、賛成意見が多かったものの、野北悟氏は「指定管理者制度導入は時期尚早である。」として反対の立場を明確にした。これに対し、賛成側からは、サービス向上につながるとの主張が展開された。
その後、議案についての採決が行われ、賛成多数で原案可決が決定した。特に、議案乙第38号、令和元年度一般会計補正予算も可決され、図書館事業への期待が寄せられた。
新たに上程された議案、教育委員会などの委員選任に関しても滞りなく議決され、全会一致で承認された。加えて、意見書第2号「新たな過疎対策法の制定に関する意見書」も提案され、こちらも原案通り可決された。
最後に、議長は、今期定例会における議案が全て整理されたことを確認し、閉会とした。議会事務局長の南里靖宏氏が、この内容をまとめ、議事録として記録を残した。