令和2年5月1日、多久市議会臨時会が開会され、新型コロナウイルス感染症に関連する議題が中心となった。
議長の山本茂雄氏は、開会の挨拶において感染状況の悪化を指摘し、市民に対して不要不急の外出を控えるよう呼びかけた。また、感染拡大を防ぐため、市当局と協力して全力で取り組む意向を示した。
今回の会議では、まず会期及び議事日程の決定が行われ、次に会議録署名議員が指名された。続いて、議案の一括上程が実施され、合計10件の議案が提案された。提案者である横尾俊彦市長は新型コロナウイルス感染症への対応と、義務教育学校の休校についても紹介した。
具体的な議案には、専決処分の承認に関するものが含まれ、税条例の改正や国民健康保険税条例の見直しなどが提案された。特に、感染拡大に備えた経済対策として、「特別定額給付金」の支給が取り上げられ、対象者に一律100,000円の給付が行われる予定であると説明した。
また、質疑においては、議員から新型コロナウイルス感染症に感染した場合の傷病手当金の支給や、医療機関の対応についても議論された。平間智治議員は、個別事案に関する具体的な質問を行い、市長はその都度、適切な対応が求められることを回答した。
また、議案乙第21号として新型コロナウイルス感染症に係る今年度の一般会計補正予算が提案され、民生費や衛生費を中心に経費が増額されることが説明された。特に、市内の生活困窮者に向けた支援を行うため、各種経費が確保されることが強調された。
その後、各議案について討論が行われ、その後の採決ではすべての議案が原案通り可決された。市議会は、議決された予算をもとに、引き続き市民の安全と経済的支援に努めていく意志を示した。