令和5年6月9日の多久市定例会では、議案への質疑や意見書に対する質疑が行われました。
特に注目されたのは、議案乙第20号に関する質疑です。この議案には、多久市一般会計補正予算の詳細が含まれています。質疑に立った香月正則議員は、地域おこし協力隊を活用した起業支援について質問しました。
商工観光課長の中村茂氏は、地域おこし協力隊員が市内で起業する際に必要な経費に対する補助金が、1,000千円であることを説明しました。この補助金制度は、定住促進と地域振興を目的としています。
香月議員はさらに、この補助金を利用するための詳細や条件についても質問を行いました。中村課長は、補助金交付要綱について詳しく説明し、補助金の対象者や経費の内容を明らかにしました。
また、香月議員は地域おこし協力隊の新規募集についても言及しました。市内の二名が活動する現状では、任期満了後の入替えを行う予定ですが、香月議員はもっと多くの協力隊員を募集してはどうかと提案しました。これに対して、総合政策課長の梶原聖司氏は、今後の需要に応じた協力隊員の確保について意見を述べました。
意見書に関しては、第2日程で教職員定数改善と義務教育費の国庫負担制度の負担率引き上げを求める意見書についての質疑も行われましたが、質疑は発表されませんでした。
会議の最後には、議案の委員会付託が決議されました。議案甲第20号及び議案甲第21号は総務文教委員会に付託され、議案乙第20号及び議案乙第21号については、予算特別委員会が設置されて審議されることとなりました。
本会議は午前10時に開会し、午前10時14分に散会しました。議事の進行はスムーズであり、今後の地域の発展に向けた重要な議題が扱われました。