令和5年9月12日、多久市議会において、様々な市政に関する質問が行われた。
その中で、渡島幸司議員が提起した「SAGA2024国民スポーツ大会」についての質問が注目を集めた。悪化する経済状況の中、地域振興や観光誘致の重要性が論じられた。市長の横尾俊彦氏は、今後の準備や取り組みについて強調し、弓道やスポーツクライミング競技が多久市で行われ、観客やボランティアの参加を促すなどして、地域活性化を図る考えを示した。
次に、ふるさと納税についても討論された。廣橋時則議員が指摘したように、ふるさと納税は地方自治体にとって重要な財源であり、特に返礼品の基準厳格化による影響が懸念されている。しかし、横尾市長は、県内における寄付額は過去最高水準に達しており、今後もふるさと納税を活用した地域活性化に取り組む意欲を示した。
さらに、彌冨博幸議員からは天山多久温泉TAQUAに関する活動の進捗が問われた。市長は、過去の経緯や現在の利用状況について説明し、温泉施設の利用促進策に取り組んでいることを強調した。温泉の利用者は徐々に回復してきているが、なお一層の努力が求められた。
最後に、香月正則議員が医療費適正化に関して質問し、特に糖尿病の重症化予防に焦点を当てた。市の取り組みとして、特定健診や保健指導の実施率の高さが紹介されたが、依然として医療費が高い現状には課題が残る。健康保持のためにも、定期的な健診受診の重要性が再確認された。
この日、議会における質疑応答は市民の健康や地域振興など、様々な問題に対する関心の高さを示すものであった。市としては、引き続き市民の健康を維持し、地域振興に向けた取り組みを進めていく方針が伝えられた。