令和5年12月の多久市議会定例会では、主に市政一般に対する質問が議論された。
中島國孝市議は相続土地国庫帰属制度について質問。市長横尾俊彦氏はこの制度が所有者不明土地の発生を抑制するものであると述べた。また、申請先は佐賀地方法務局で、手数料の詳細も説明された。
尾形武史議員は認知症対策について4つの質問を行い、高齢者の認知症診断数のデータを基に、市の取り組みを明らかにした。市長は施策の推進と市民への啓発活動を強化する必要性を訴えた。
次に千北政利議員が天山多久温泉TAQUAの営業状況に関する質問。市長は、コロナの影響が続く中でも最近の利用者数が回復傾向にあることを報告した。営業の維持管理と経営の厳しさにも言及し、更なる支援が期待される。
彌冨博幸議員は市制施行70周年記念事業の計画について質問。市長は記念式典や冠記念事業など、年間を通じての活動を強調した。記念事業を市民とともにお祝いする重要性が示され、参加型の企画の実施も計画されていることが強調された。
最後に、池田学氏の絵画購入計画についても論及され、作品の保管状態や将来的な利用との関連付けが行われた。市長はアートによる文化的価値の向上と市の知名度を高める取り組みの重要性を述べている。市としての経済波及効果を期待しつつ、さらなる市民参加を望む姿勢が伺えた。