令和２年１１月の定例会において、各議員から重要な市政課題に関する質問が行われた。議長の山本茂雄氏が会議を引き継ぎ、最初に樺島永二郎氏が登壇した。樺島氏は、ＧＩＧＡスクール構想に基づくタブレットＰＣ端末の整備に関する計画を具体的に問うた。
樺島氏の発言では、教育の個別化を進めるための環境整備が最重要である点が強調された。具体的な取り組みとして、同氏は、今年度中にどのように取り組むかについて尋ねた。これに対し、教育長の田原優子氏は、タブレット端末の整備は進んでおり、来年には全児童生徒に配布される予定であると報告した。さらに職員体制や授業計画についても説明があり、今後の運用方法について議論が続けられることとなった。
続いて、鷲﨑義彦氏が市内公園や児童遊園の整備状況について尋ねた。市長の横尾俊彦氏は、都市公園法に基づく公園の整備方針を説明し、現在公園の整備方針が定められていることを確認した。特に、児童遊戯施設の設置については、使用年数の長さや安全性についても今後さらに注意深く検討していくとの意向が述べられた。
その後、橘木質生事業振興課長より発表された、農業用ため池の耐震調査に関する進捗状況が報告され、市内のため池に対する安全対策が強調された。また、直面している問題や今後のため池の総合的な管理体制の必要性についても議論された。
次いで、古賀公彦氏が地域包括支援について、高齢者の見守り支援シール交付事業や緊急通報システムについて具体的な質問を行った。市の取り組みは高齢者の生活支援を目的としており、特に認知症高齢者に対する見守りへの取り組みが注目された。市長からはこうした施策は市民の皆に必要であり、さらに普及促進のための活動を行っていくとの答弁があった。
最後に、旧ハロー跡地の将来の開発計画についての質問もあり、市としては現状分析を行った上での有効活用を図る姿勢が示された。今後の定住政策として、検討を重ねる必要があるとの見解が示され、会議は終了した。市民に対するサービスの改善や新しい施策の導入に向けて、前向きの姿勢が随所に見られた。