令和5年の多久市議会定例会が開催され、特に部活動の地域移行やSAGA2024国民スポーツ大会に関する議論が注目を集めた。
田渕厚議員は部活動の地域移行について4つの重要な質問を行った。具体的には、地域移行の進捗状況、支援のあり方、生徒の健康管理、そして課題点についてである。
教育長の石田俊二氏は、部活動における地域移行の進捗状況を述べた。令和4年の県中学校総体以降、合同部活動が毎週土曜日に実施されていると報告し、地域クラブへの移行も進んでいるとのことだ。タクアのサッカーチームはすでに地域クラブに参加し、新たな取り組みが始まっている。
さらに、地域移行を進めるための支援についても言及し、具体的な物的・人的支援の在り方を検討中であると強調した。また、生徒の健康管理においては、興味・関心に応じたスポーツ環境を整備し、健康被害の防止に努めていくと述べた。
中島慶子議員はSAGA2024国民スポーツ大会に関連して、開催の進捗状況や、観光振興、地域への経済効果について質問した。市長の横尾俊彦氏は、これまでの準備段階が順調であり、多くのボランティアの協力があったことに感謝の意を示した。具体的には、競技の開催地である多久市では、弓道競技とスポーツクライミング競技の準備が進められていると説明した。
大会時の宿泊関係は、近隣市との調整をしながら進める予定であり、民泊は考えていないと述べている。
また、中島議員は職員の健康管理について、メンタルヘルスの重要性や職場復帰の支援策についても質問を投げかけた。市長は、職員の健康が市政を支える基盤であるとし、引き続き適切な管理を行っていくと述べた。特にメンタルへルスに関しては定期的な研修や相談体制を整備し、職員が安心して働ける環境を築く考えが示された。
充実した議論を経て、多久市では様々な施策が進行中であり、地域住民や職員の健康と福祉を重視した街づくりに引き続き取り組んでいく方針が確認された。