令和2年6月19日の多久市議会定例会において、議員たちが市のさまざまな問題に対して活発な議論を展開した。
一つ目の議題は市内義務教育学校の一斉休業に伴う対応についてである。
中島慶子議員(2番)は、新型コロナウイルスに起因する長期休業による授業の遅れやオンライン学習環境の導入について、具体的な不安を訴えた。
教育長・田原優子氏は、子どもたちの安全を守るために臨時休業を実施したとして、補充学習の計画を報告した。
田原氏によると、授業内容を精査し、適切な補充学習期間を設けることで、学習の遅れを解消できる見込みという。
次に議題となったのは男女共同参画の推進についてである。
中島議員は、多久市での男女共同参画の現状や、DVに関する支援体制の整備について質問した。
市長・横尾俊彦氏は、男女共同参画社会の実現への取り組みを強調し、具体的な計画や啓発活動について回答した。さらに最近の意識調査結果を示し、市民の意識の向上が必要であると認識を示した。
議題後半では、公共施設問題が取り上げられた。
田渕厚議員(3番)は、公共施設の劣化診断や今後の在り方について質問し、市長より劣化診断の結果を基にした個別施設計画の策定状況が報告された。
維持管理費の財源確保や、人口減少社会に向けた効率的な施設再配置についても議論がなされた。
市は、今後の公共施設についても財政的な観点からの見直しが必要との姿勢を示した。