令和3年11月16日、富田林市議会第3回臨時会が開催された。市長の吉村善美氏は、議会出席に感謝の意を表明し、日程に上がった主な議案について説明した。
具体的には、すばるホール条例の一部を改正する条例案が議題となった。この改正は、庁舎建て替えに伴うホール利用の制限を含むもので、総務文教常任委員会での審査を経て提案された。吉村市長は、「この条例改正により、庁舎をコンパクト化し、財政負担を軽減する」と述べた。
発言の中で左近憲一議員が強く異議を唱えた。彼は市長の発言に対し、「新庁舎建設は大きな事業であり、真剣に検討されてきたのか疑問を感じる」と訴え、特に「副市長の軽率な発言」に言及。その発言は議会の進行に影響を与えたとし、「市長が真剣にこの問題に向き合っているのか」と反発した。かつての議会運営において明確な方針が求められる中、議員同士の意見交換は活発に行われた。
岡田英樹議員は、条例改正に賛成しつつも、「新庁舎移転が本移転とされ、多くの市民が不安に思っている」と指摘。附帯決議の可決に向けた討論でもその意見は浪流しつつあるようだった。この附帯決議には、移転と利用制限に関する要望が含まれている。
一方で、議案に対する反対意見も多数上がった。中山佑子氏は原案が仮移転を強調しつつも、実際には本移転として進行している矛盾について厳しく指摘した。議会の運営方式の透明性と一貫性が問われている。
最終的には、すばるホール条例の改正案が多数決によって可決。議会は慎重な審議を経て、財政負担軽減に向けた今後の方針を示した。この議案は多くの意見を受け止めながら、富田林市の発展に寄与する形で進められることになるだろう。市民からの理解と協力を得ながら、議会はこれからの事務運営を進める意向を示している。