令和6年3月6日、富田林市議会第1回定例会が開催された。この日の議題は多岐にわたり、特に子どもと家族支援、災害対策、地域交通が焦点となった。
西川宏議員は、子どもまんなか社会の実現に向けて、まず見守りおむつ定期便の運用状況について問いただした。この事業は、ゼロ歳児の家庭におむつ等の育児用品を月1,500円相当で提供するもので、育児について自由に相談できる場を設け、早期発見と支援を行う狙いがある。市長の吉村善美氏は、申込率が95%を超え、多くの家庭に助けられている実績を示した。
また、こども誰でも通園制度の試行についても話が及んだ。この制度は、子育て負担を軽減するため、就労状況に関わらず保育園を利用できるもので、西川議員はその運用方法と実施体制の具体化を求めた。市長は、具体的な運用方法については検討中であると述べ、新規事業への保育士確保が課題であることも指摘した。
さらに、災害対策についても議論された。西川議員は、能登半島地震に触れ、万が一の災害時における電源確保の重要性を強調した。富田林市では、発電機や蓄電池を備蓄しているが、より一層の充実が必要ではないかと提案があった。市では、太陽光発電の導入についても調査研究を検討していく考えだ。