令和5年12月4日、富田林市議会は第4回定例会を開催し、様々な議案が上程された。
本会議では、市長の吉村善美氏が挨拶を行った。吉村氏は、富田林版こどもまんなか社会の実現に向けて全庁を挙げた取組が開始されることを伝えた。具体的には、来年1月からの見守りおむつ定期便のスタートに触れ、児童の意見を反映する仕組み作りが進められていると述べた。
また、議案の中で特に重要なものとして、富田林市事務分掌条例の改正が挙げられた。この条例改正により、子ども・子育て施策を集中的に推進するための新たな体制の整備が行われる。音羽伸彦市長公室長は、効率的かつ効果的な執行体制を整備することの重要性を強調した。
議案第72号の手数料条例の改正では、法律の施行に伴う条項の削除が行われることにより、現行の制度の適正化が図られる。また、議案第73号では、新たに都市計画決定された旭ケ丘町地区における建築物等の制限に関する条例の改正が提案され、都市環境の健全性を保つための制限が設定される。
そのほか、市の消防サービスの広域化に伴う議案もあり、吉村市長は地域間の連携を強化する必要性を述べた。特に、消防事務の共同処理が他の市町との協力によって実現することが期待されている。
さらに、いくつかの施設の指定管理者の変更についても議案が提出された。富田林市立総合福祉会館、憩の家、体育館などの管理運営が新たな団体に引き継がれる予定である。
加えて、令和5年度一般会計及び各特別会計の補正予算が議案として上程され、市の財政運営が円滑に進むよう調整が図られている。特に、物価高騰に対応した低所得世帯への支援策が強調された。
議会はこの後、各議案に対する質疑を行うことになっており、議会運営委員長の南方泉氏は、議案の詳細な審議を行う重要性を訴えた。会期は12月22日までの19日間と定められており、次回の本会議は12月12日に再開される予定である。