令和5年12月14日、富田林市議会は第4回定例会の第4日目を開催し、様々な議案の審議が行われた。
この日は、計24件の議案が一括で議題に上がり、質疑を行うとともに、特に富田林市一般会計補正予算(第12号)の質疑が集中した。
同補正予算に含まれる内容として、特に東條線の夜間の通勤・通学手段を確保するための乗合タクシーの無償運行が挙げられている。これは、金剛自動車のバス事業廃止を受け、バスの代替手段として提案されたもので、タクシーによる補完運行は、12月21日から3月31日までの間に実施される予定だ。議員からは無償運行について、「いつまで続けるのか」との質問が寄せられ、産業まちづくり部長の森木和幸氏は、「今後利用状況等を調査の上、都度、運賃の有償化について検討してまいります。」と回答した。
また、一般会計補正予算にあたる139万6千円の内訳も説明され、約420人の利用者数が見込まれている夜間の定時乗合タクシー運行の必要性が強調された。午後の質疑では、通学を行う子どもたちの安全も重要視され、登下校に関する問題が何度も取り上げられた。
さらに、タクシーチケットの発行を提案する意見もあり、特に利用者数が予測よりも少ない場合に備える工夫が求められた。
この他にも、富田林市手数料条例や国民健康保険条例の改正についての議案も審理され、地域のニーズに応えた手数料の設定が議論された。市民人権部長の土井清美氏は、手数料改正の理由を述べ、電子証明書発行時の手数料を見直す旨を示した。
この日の会議は、富田林市の市民サービス向上を目指した議論が繰り広げられる架け橋となる展開であった。最終的に、予算に関する議案は原案通り可決され、今後の流れが注目される。