令和3年9月1日、富田林市議会は第3回定例会を開会した。
市長の吉村善美氏が新型コロナウイルスの状況について言及し、家庭内感染や子どもたちへの影響が深刻であることを強調した。特にワクチン接種の進展や感染防止策が急務であるとし、支援の強化と具体策についても言及した。
会議では、教育委員会委員の任命についての同意案が上程され、吉村市長は適任者の再任を求めた。議会はこれを原案通り同意することで決定した。この他、令和2年度の健全化判断比率や資金不足比率の報告がなされ、市財政の健全化が確認された。
今定例会では、合計24件の案件が提案され、報告・認定案件も含まれる。中でも令和3年度一般会計補正予算(第6号)についての審議が重要視されており、新型コロナウイルス対策に向けた予算の再編成が図られている。特に、教育費や福祉費への重点配分が指摘されており、感染症対策における人件費の調整も進められている。
また、水道事業や下水道事業に関する補正予算の審議も行われ、経営の健全性が問われる重要な議題となった。各議案には多様な意見が交わされており、財政健全化へ向けた議会の取り組みが強調された。
会期は9月1日から30日までの30日間と決定され、今後の審議が注目される。議長の京谷精久氏は閉会後の出席者への感謝の意を表し、次回会議の日程を確認した。議会は一時休会し、再開は9月9日の予定である。これまでの議論を受けて、今後の行政運営に対し市民からの期待が寄せられることが考えられる。