令和4年3月4日、富田林市議会第1回定例会の第2日目が開催され、重要な議題が討議された。
会議では、ロシア連邦によるウクライナ侵略に抗議する決議案が上程され、可決される運びとなった。この決議案は、「大阪府富田林市議会は、ロシア連邦によるウクライナ侵略に断固抗議し、即時撤退を求める」と述べるもので、国際法や国連憲章に基づいた行動であり、戦争が持つ人権侵害の重大性を強調する内容であった。
また、市民の安心・安全を守る施策に関しても様々な意見が交わされた。高橋拓也財務部長は、「新型コロナウイルス対策のため、地域におけるペット同行避難についての取り組みを強化する必要がある」と指摘した。具体的には、避難所運営マニュアルにペットの同行避難を明記し、その周知を進めることが挙げられた。
教育長の山口道彦氏は「金剛保育園において、医療的ケアが必要な児童の受け入れを進めるために必要な体制を整える」と発言した。これに対し、一部議員からは「公立保育に関しては、人数が減少している中で支援策が充実すべき」との意見も出た。
若者会議の取り組みについてもやり取りがあり、音羽生涯学習部長は「第1期の成果を基に、第2期ではより一層の充実を図る」と述べ、次回の募集を早め、委員連のテーマ設定を明確化する重要性が言及された。
カジノ誘致に関しても議論が盛り上がり、田平まゆみ議員は、「カジノは市民の生活に悪影響を及ぼす可能性が高く、カジノ誘致には反対すべき」と強調。その後、市長公室長の澤田和秀氏は、「観光と経済の推進とともに、依存症や治安の問題については十分に注意しながら進めていく必要がある」と答えた。
さらに、市庁舎建替え計画についての質疑も続き、議員たちは新庁舎に関する計画や経緯を明らかにすることを求めた。議長の京谷精久氏は、この整備方針の透明性を確保することに注力すべきと提言した。