令和5年6月23日、富田林市議会は第2回定例会の第4日目を開催した。
今議会では、幼稚園・保育所の見直しを含む重要な議案が数多く上程された。特に、富田林市立幼稚園・保育所に関する条例改正案は議論の中心となった。
坂口真紀議員は、議案第33号について質疑し、再配置計画に伴う財源の内訳や経費の詳細を求めた。さらに、パブリックコメントの進め方についても問題提起した。この点に関し、教育総務部長の石田利伸氏は、再配置により約7900万円のコスト削減を見込んでいると述べたが、市民への十分な説明がなされていないと指摘する声もあった。また、送迎バスの運行に関して、坂口議員は台数やメンテナンス費用について明確な回答を求めた。
吉村善美市長は、有効な幼稚園運営を重視する中で、再配置の必要性を強調した。しかし、市民からは、「市民の意見を無視して急いで進めるのは拙速だ」との強い反発も聞かれた。このような市長の見解に対し、坂口議員は「市民への説明が不足している」と反論を続け、地域の意見を尊重した対話を求めた。
全体的に、富田林市の教育政策において、幼児教育の質を確保しつつも、財源の合理化が求められていることが浮き彫りになった。議会では、今後も市民の意見を反映し、柔軟で透明性の高い議論が必要不可欠であることが再確認された。
この日の会議では、豊富な議題に加え、市民の声を反映させる重要性が改めて強調された。次回議会での議論も引き続き注目される。