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富田林市議会、第1回定例会で学校給食無償化と福祉施策を議論

富田林市議会において、学校給食の無償化や、ケアセンターの充実に向けた議論が行われ、市民の福祉向上を目指す施策が強調された。
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令和5年3月2日、富田林市議会の第1回定例会が行われ、重要なテーマが検討された。特に、学校給食の無償化やケアセンターの充実が、大きな関心を集めている。

最初に、学校給食の無償化について岡田 英樹議員(日本共産党)が議論の火蓋を切った。議員は、"子ども7人に1人が貧困ラインを下回る状況を憂慮し、憲法第26条に基づく義務教育の無償化を求める"と強調した。現在、全国で254の自治体がこの無償化を実施しており、特に大阪府下では田尻町や高槻市などが先行している。学校給食は、子どもたちの共感や協力を育む大切な教育活動であり、無償化は経済的に苦しい家庭への効果的な支援策とされている。

次に、ケアセンターけあぱるの充実に関する質問で、岡田議員は"民間譲渡を伴う公共施設マネジメントの推進への懸念"を表明した。市長の施政方針に対し、公共サービスを維持し、安価で利用できる施設提供の重要性を訴えられた。市長は、このことについて"公的な役割を持つ施設の安易な民間譲渡は、利用者へのサービス低下やコストの増加などにつながる"と反論し、市民に信頼されるサービスの提供に努める考えを示した。

さらに続いたのは、市民の福祉向上にむけたハラスメントのない公務職場づくりについての議論だ。市長はハラスメントは大きな人権侵害であるとし、"全職員へのセクハラやパワハラ防止研修を実施しており、ハラスメントに対する意識づけに努めている"と説明した。ただし、依然として職場内では課題が残っているとのこと。

新庁舎の建設についても意見が出た。レートの高騰や万博の影響で工事費用が当初予想を上回る見込みとなっており、市は今後も状況を注視していく姿勢を明らかにした。工事の際は市内業者の活用を考慮していく方針だ。また、生活保護の啓発や申請方法の多様化についての提案もあり、自らの権利として生活保護を利用できることを広く周知する必要性が強調された。

最後に、村瀬 喜久一郎議員が性的マイノリティ当事者の支援策について質問。出前研修や情報共有の必要性を訴え、特に終活に関する理解が重要であると指摘した。このような施策を通じて、より良い環境づくりを目指すことが求められている。以上の議論から、富田林市が抱える課題に市民が主体的に関与し、より良い社会の実現に向けた議論の重要性が再確認された。

議会開催日
議会名令和5年3月 富田林市議会 第1回定例会
議事録
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