令和5年6月21日、富田林市議会第2回定例会の第2日目が開催され、主要な議題として、子どもや教育、地域社会への支援が検討されました。
まず、草尾勝司議員が「こどもまんなか社会」を実現するための具体的な施策について質問しました。公明党を代表して草尾議員は、吉村市長の所信表明に基づく政策の実行を期待し、政府の「こども未来戦略方針」への対応を問いました。吉村市長は、今後3年間にわたる施策の展開を語り、「すべてのこどもを応援するまちづくり」を改めて強調しました。
議会では「(仮称)こども・子育てプラザ」の整備についても言及され、東西に設置される予定の支援拠点が地域に与える影響について評価されました。市長は、プラザの具体的な機能として、屋内遊戯機能や相談機能があることを明らかにし、地域の子育て家庭にとっての重要な支援の場になると述べました。
次に、学校給食の無償化と中学校全員給食に関する質問が行われました。草尾議員は、他都市で進む動きを踏まえ、給食の無償化が必要であると指摘しました。教育長は、無償化の実施には財源や施設の課題が残ることを認識しつつ、今後の取り組みを進める意思を示しました。特に、中学校給食の全員給食への移行の可能性や実施方法についても言及され、今後の検討が求められました。
さらに、富田林市立幼稚園・保育所のあり方についても議論がありました。従来の施設に対する市民の不安の声が上がる中、こども未来室長は、パブリックコメントを通じて集まった意見を参考にする姿勢を示しました。特に、送迎バスのルート安全性や逐次の配慮を約束し、利用者のニーズに応じた柔軟な対応が求められました。
また、交通網の充実については、市内公共交通の重要性が再確認されました。市長公室長は、地域公共交通の改善に向けた取り組みを強調し、未来の交通計画に関する意見交換の重要性を伝える場面がありました。
議論の中で、市民の生活を支えるための新しい公共交通手段についての取り組みも検討され、特に高齢者や子育て世代のニーズに応じた移動手段の確保が求められました。実績や事例を踏まえ、地域を利用した交通サービスの提供方法が模索されていると伝えられました。
今回の議会では、観光振興や防災・減災策についても状況報告が行われ、市民の安全を確保するための具体的な提案が教育現場で共有されました。特に「市民のお出かけ支援」の観点から、地域交通の改善策が求められています。
最後に、地域の施設の安全対策についても言及があり、特に学校の防災対策やセキュリティー強化について、更なる具体策が求められる形となりました。市の取り組みの進展が期待される中、市民の安心・安全な暮らしを実現するためには、より一層の施策強化が重要な課題として浮き彫りにされました。