令和5年9月7日、富田林市議会は第3回定例会を開催し、重要な議題が討論された。特に注目されたのは市立幼稚園と保育所の今後の方向性に関する議論である。市長は、子ども・子育て施策の拡充を強調し、全ての子どもを支える取り組みを進める意向を示した。在籍する園児数の減少や保育士の人員不足が課題であり、市として持続可能な運営の推進が求められていることが分かった。
議員の坂口真紀氏は、透明性のある方針決定が必要であると訴え、市民の声を反映させるよう求めた。また、現行の人員体制にかなりの負担がかかっている現状と、改善策の検討を促した。これに対し、市は今後も多様な意見を集めて再配置計画を進めると説明したが、具体的なスケジュール感が不足しているとの指摘もあった。
次に、子育て支援の一環である(仮称)こども・子育てプラザの整備についても議論が行われた。本市は、地域の親子が気軽に利用できる施設の必要性を認識し、地域の声を反映させた施設整備を進めていく意向を示した。ただし、詳細な計画や完成スケジュールについては今後の課題として挙げられた。
さらに、市民プールの運営状況についても言及され、大変好評であり、利用者の増加傾向が報告された。岩崎哲也議員は、この流れを維持するために、子どもたちの入場料を無料化すべきではないかと提案したが、現行の料金設定を見直す意義については議論が必要との声もあった。また、障がい者雇用に関する議論では、千人雇用を目指す市の取り組みや、特例子会社の誘致の重要性が強調された。地域の農業と福祉を結びつける農福連携が、新たな雇用創出につながるとの見解が示された。
市長は、これまでの議論を受け、今後も政策の改善を進め、市民の意見をしっかりと受け止め、富田林市がより良い未来へ向かう道を模索する意向を表明した。