令和2年第2回富田林市議会定例会が6月9日に開催され、数多くの議案が審議された。
会議は南齋哲平議長のもと、全議員が出席し、議長の報告後、市長である吉村善美氏が冒頭挨拶を行った。吉村市長は、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた社会経済活動の再開に向け、様々な支援策を講じていると述べた。特に、特別定額給付金申請が8割を超え、市民生活への経済的支援を急速に行っていることを強調した。
新議案としては、農業委員会委員の任命に関する同意案があり、その概要として認定農業者が不足している現状と、それに伴う例外規定の適用が求められていると説明があった。この同意案では、定数14名のうち認定農業者は2名にとどまるが、認定準ずる者も考慮し、過半数要件を満たす措置が必要とされた。
質疑に移り、伊東寛光議員は農業委員会の認定農業者数について質問。総合事務局長の山下治氏は、現在84名と回答した。また、認定農業者が少ない理由としては高齢化や地域偏りが挙げられ、今後の対策が求められるとの見解が示された。
今回の議会ではまた、令和元年度一般会計予算繰越明許費、令和元年度水道事業など数件の報告も行われ、財政状況についての透明性を確保する意味でも重要な議案となった。特に、水道事業では2億593万7千円の繰越があり、今後の使用見込みについて説明がなされた。
さらに、令和2年度の一般会計補正予算が提案され、新型コロナウイルス対策に必要な経費を計上することが報告された。これは市民生活の安定や経済回復に向けた重要な施策であると位置付けられている。