令和3年9月13日、富田林市議会は第3回定例会の第4日目を開催した。
会議には吉村善美市長をはじめ、市の幹部が出席し、多くの議案について議論が行われた。特に議案第31号では、富田林市移動等円滑化のための条例改正が議論され、質疑の結果、原案の通り可決された。左近憲一議員は新庁舎建設計画について質問を行い、慎重に議論する重要性を強調した。その中で、庁舎建設の素案や他市事例の検討過程が不透明である点を指摘し、継続審議を希望する意見も出た。総務部長の渡部るり氏は、庁内検討委員会のメンバーや、他市の事例を参考にしていると説明した。
また、令和3年度一般会計補正予算第6号についても協議が行われ、コロナ禍の影響による地域事業者への支援が必要との認識が示された。この議案は、国からの追加交付金を活用し、市内事業者への支援を目的としている。事業の内容としては、社会福祉や商工振興に関連した施策が盛り込まれていることが強調された。
さらに、すばるホールにおける市役所機能の移転に関しては、文化団体からの反対の声が上がっている。田平まゆみ議員が紹介した請願によれば、すばるホールは市民の文化活動の拠点であり、その機能縮小は文化の衰退につながるとの警告があり、市議会に対する賢明な判断が求められた。複数の請願が市役所の分散化や機能縮小に反対する内容となっており、市民文化活動を支える意義が強調された。
最後に、次回の会議は9月30日に予定されており、その際に新たな議案や請願についての議論が続く見通しとなっている。今回の議会では市民意見を尊重し、透明性の高い議論が求められ、引き続き市民との対話を重視する姿勢が重要とされている。