令和5年第3回富田林市議会定例会が8月29日に開会した。
市長の吉村善美氏は、猛暑による熱中症警戒の中で、子供たちの元気な姿を見られたことに感謝の意を表明した。さらに、府立河南高等学校が全国高校軟式野球選手権大会に参加したものの、残念ながら2回戦敗退したことを伝え、これからの活躍を応援していく考えを示した。喜志中学校の2年生が世界バトントワリング選手権大会で優勝したことも誉め称え、地域の教育・青少年育成活動への期待感を抱かせた。
吉村市長は、全ての子供を応援する街づくりを進め、富田林版こどもまんなか社会の実現に向け、こどもまんなか推進本部のキックオフ会議を行ったことを報告した。これにより、地域全体で子どもや若者のためにアクションを起こす意義を強調した。
この定例会では、教育委員会委員の任命に関する同意案も提案された。水本哲也氏の再任について、吉村市長は、その資質を高く評価し、議会の同意を得るため提案した。この提案は、教育行政の継続性の重要性を示唆している。
また、和解及び損害賠償についての専決処分報告も行われた。先の事案では市道に侵入した街路樹が配管を詰まらせ、賠償金が40万9200円に達することが決定された。市の過失割合は100%とされ、債務の処理に関する透明性が必要とされている。
議会では、今年度の健全化判断比率についても報告がなされた。富田林市は、実質赤字比率や将来負担比率等、各指標で健全な家庭を維持し、実質赤字比率は「なし」と報告された。この結果は、市の財政状況の安定性を示すものである。
さらに、富田林市の税条例に関する議案も上程された。新たな税制度として、森林環境税を個人市民税と一体で取り扱うための改正が求められている。市はこれを通じて持続可能な地域づくりを目指している。
市議会では、今後、議案に対する質疑や討論が9月6日から再開される予定である。全市民が関与することが重要視されており、今後の施策にどのように反映されるか注目される。今期定例会の会期は9月26日までの29日間と決定された。