令和2年第1回富田林市議会定例会の第3日目が、6日に開催された。
議会では、田平まゆみ議員による新型コロナウイルス感染症に関する質問が議題に取り上げられた。
この問題は市民の命に直結する重大な課題であることから、田平議員は「新型コロナウイルス感染症対策の強化を求める意見書」を富田林市議会が全会一致で採択したことを強調した。
田平議員は、国による一斉休校の要請が専門家や現場の声を尊重しないものであったと批判した。
この要請により、子どもたちの学業や安全対策、さらに関連職員への影響が懸念されている。
また、田平議員は給与所得者の収入の現状についても言及した。
富田林市の2015年度からの平均収入を挙げ、「市民生活は厳しい状況にある」と指摘した。
市長に対する質問の中で、田平議員は公的な健康サービスの強化と持続可能な社会保障制度についても問い合わせた。教育長や健康推進部長からは、当市が直面する課題やそれに対する施策の必要性が語られたが、市民生活向上のための具体的な戦略を求める声も寄せられた。
教育行政の見直しに関しても、田平議員は特別養子縁組や内密出産における出生届の受理について、対応体制の明確化が求められた。市は、実際の処理能力を踏まえた適応を進める必要があると認識している。特別養子縁組を前提とした子どもの出生届の受付では、明確なルールを整備することが全体の調和に寄与すると強調された。
また、社会保障改悪に対する市の姿勢や市民への影響を受けて、教育行政においても子どもたちの心のケアやフリースクールの導入が必要であるとされ、その具体的な実現に向けては専門家との連携強化が求められている。
更に、議事や過去のデータの保存についての透明性を確保するため、行政の情報公開や文書管理についての改善要望も寄せられた。
市民からの疑問に対しては、重要な意見を受け止め、より開かれた議会運営が求められているとのことだ。これらを踏まえ、引き続き市民の声を大切にし、具体的な対策を進めていく姿勢が求められた。