令和3年4月30日、富田林市議会が第1回臨時会を開催し、6つの議案が審議された。特に、ワクチン接種に関する補正予算が重要なテーマとなった。
市長の吉村善美氏の挨拶では、最近の国の緊急事態宣言発令を受け、感染拡大防止のために一丸となる必要が強調された。来月7日から始まるワクチン接種の準備が進む中、議会に提出された案件の中で重要な位置を占めたのが、令和2年度および令和3年度の一般会計補正予算に関する承認であり、特に接種に向けた施策が議論の中心となった。
承認第2号では、富田林市税条例の一部改正についての専決処分が承認された。この改正により、今年度の固定資産税の評価替えが3年ごとのサイクルで行われ、納税者の負担軽減に配慮する特別な措置が取られた。また、新型コロナウイルスの影響を受けた軽自動車税に関する特例も延長される。
次に、承認第3号として、令和2年度一般会計補正予算第14号の専決処分が承認された。この補正では、主に新型コロナウイルス感染症の影響により繰越しが必要な事業が挙げられた。中でも、コロナ対策としての防災関連事業において、コロナ対策用品の配布が重要な役割を果たすことが期待されていると、総務部長の渡部るり氏は述べた。
次に、承認第4号として、令和3年度一般会計補正予算の専決処分も承認された。この予算は、子育て世帯に対する生活支援給付金の支給に関連し、特にひとり親世帯の家計支援を目的としたものである。
最後に、議案第22号では令和3年度一般会計補正予算第3号が審議された。接種会場への輸送支援が必要とされる中、専決処分の内容についての質疑も行われ、接種へ向けた体制が議論された。中山佑子氏からは、医師会との協議の実態についての疑問が投げかけられ、今後の方針に関する質疑が続いた。副市長の松田貴仁氏は、医師会との連携を強化していく旨を述べた。各議案は最終的に原案通り可決され、会議は終了した。