令和5年11月9日、富田林市議会の第2回臨時会が開催された。
この会議では、金剛自動車の路線バス事業廃止に伴う新たな公共交通の確保を回避するための補正予算が検討され、出席市議や市長をはじめ出席者は、この移動手段を守るべく真剣に議論を重ねた。
市長の吉村善美氏はまず、臨時会の開催にあたっての挨拶を行い、「今回の臨時会では、専決処分の承認を求める案件が2件、令和5年度一般会計の補正予算が1件、合計3件の審議が行われる」と述べ、特に補正予算案については金剛自動車の事業廃止に際して迅速な予算措置が求められる状況であり、公共交通の維持確保が喫緊の課題であることを強調した。
続いて、議論のメインテーマである令和5年度一般会計補正予算について触れた。これは、住民の日常生活における移動手段確保の観点から急遽必要となった社会的課題に対する対応であり、「地域公共交通活性化協議会が活性化を図るために、経費の負担を含めた具体的な協議が進められている」との説明があった。
特に、「金剛自動車のバス廃止は沿線住民に多大な影響を与える」とし、その影響を緩和するためには4市町村での計画が重要であるとの意見が市民から相次いで寄せられている。
さらに、議員からは新たな運行会社の契約内容や経費負担に関する質問が続き、具体的な経済負担が両市町村でどう進められるかが問われた。産業まちづくり部長は、運行経費が自家用有償運送形式で調整される必要性を認識しながら、今後の市民の声をしっかりと受け止め、適切な運営がなされることを強調した。