令和3年12月20日、富田林市議会第4回定例会が開催された。
主に財政状況を確認し、財産区の処分などの一般会計補正について審議が進められた。特に、一般会計補正予算に関連する議案が注目され、可決された。
議案第46号「財産区財産の処分について」の審査では、新堂財産区が所有するため池を駐車場用地として売却することが承認された。委員長の報告によると、質疑の後に原案通りの可決が決定された。
続く議案第47号では、令和3年度の一般会計補正予算(第8号)についての報告があり、こちらも原案通りに可決された。特に、広報紙の全戸配布やシステム改修に係る予算が増額された。
さらに請願第14号及び請願第17号が討議され、高齢者に対する医療費窓口負担の2割化の中止を求める内容であったが、これは不採択となった。この請願に賛成する日本共産党の田平まゆみ氏は、
「高齢者の負担を増やすことは、命と健康を脅かす」と強調。
反対の立場を取った公明党の遠藤智子氏は、
「現役世代の負担を軽減する必要がある」と主張した。議論が分かれる中、いずれの請願も少数派の賛成で不採択が決定。
また、沖縄戦戦没者の遺骨が含まれる土砂の埋立てを禁止する意見書も採決され、高齢者や戦没者に対する理解が求められることとなる。一方、新市庁舎に対する請願も審査され、不採択となっており、庁舎移転問題はデリケートな議題として位置付けられた。
吉村市長は市議会の活動に感謝し、今後も市民の健康を維持するために必要な施策を進める重要性を述べた。感染状況に対しても危機感を募らせ、スムーズなワクチン接種施策を言及。状況の厳しさを理解しつつ、ポストコロナ時代に向けたまちづくりに力を入れる決意が示された。