令和4年12月14日に開催された第165回うるま市議会では、議員たちが多くの重要な議題を討議した。
その中でも特に注目を集めたのは食物アレルギー対応に関する質問である。池宮城善伸議員は、3調理場を統合した新与勝調理場について、現状を尋ねた。これに対し、学校教育部長の宇江城聖子氏は、アレルギー専用の調理室が設置され、次年度からの対応食提供に向けて準備が進んでいることを説明した。池宮城議員は、他市との差を指摘し、本市も他市に遅れを取らないよう切実な取り組みを求めていく意向を示した。
次に基地周辺整備事業についても議論が行われた。池宮城議員は、キャンプ・マクトリアスなどの米軍基地が存在する本市で、防衛予算を利用した地域の生活環境の改善策について質問した。財務部長の島袋史朗氏は、関連の補助金制度を紹介し、具体的な事業の例として道路や公園の整備があることを示した。特に市内全体の環境整備の重要性が強調され、地域住民の利便性向上に寄与することが期待される。
また、あげな小学校及び認定こども園の全面改築も焦点となり、社会教育部長の赤嶺勝氏が老朽化や安全性について説明した。現行の建物が昭和56年以降の耐震基準に適合しているものの、経年劣化が進行していることもあり、令和7年度以降の全面改築を目指して計画されていることが伝えられた。地域住民からは、教室不足の解消に向けた早急な対策を求める声が上がった。
学校水泳指導や通学路の安全対策についても活発な意見が交わされた。水泳指導に関しては熱中症対策としてひさしの設置の要望があり、社会教育部長は管理方法の確認を進める意向を示した。通学路における交通事故の増加が懸念され、地域住民の安全に配慮した対策の強化が期待されている。
このように、令和4年12月14日のうるま市議会は、多様な問題に向き合い、地域住民の声を反映させる重要な場であったことが明らかとなった。議員たちは市民が安心して暮らせる環境づくりに向けた持続的な取り組みについて、引き続き議論・提言を行う姿勢を示している。