令和5年の竹富町議会では、地域の防災・医療・支援体制の強化に向けた様々な議題が浮上した。
初めに、住吉公民館の進捗確認が行われ、町民の不安を解消するための自主防災組織の設立が進められている。
この自主防災組織は、地域住民の意識を高め、災害時の対応力を向上させることを目的としている。
また、山岳救助(機能別消防団)についても、竹富町における消防団員の増加と体制強化が求められている。これは、観光客の増加に伴い、山岳救助体制の強化が急務とされているためだ。
次に、港湾整備問題が取り上げられた。
上原港でのフェンスや駐車場看板の整備が求められ、屋根つき荷さばき場の完成が近づいていると報告された。これにより、農作物の出荷が改善されることが期待されている。
さらに、携帯電波不感地帯の解消についても議論があり、地域の利便性を向上させるための具体的な対策が強調された。
特に、DX推進の必要性とその影響として、デジタル化が田舎の学びやコミュニケーション、住民サービスの質を向上させる手段となることが期待されている。
自衛隊の駐屯や台湾有事の影響も懸念される中、町としての住民保護計画や避難の体制について不安の声が上がった。これに対し、防災危機管理課長である佐加伊勲氏は、住民保護計画を進めており、避難行動計画パターンを策定中であると述べ、不安を軽減するための具体策を強調した。さらに、高病原性鳥インフルエンザに関する危機意識を高め、カンムリワシやイリオモテヤマネコなどの自然環境保護についても重要性が述べられた。
終了に向けて、議員は観光業の振興に焦点を当てた。他の離島における商業活動の経験を参考にし、竹富町でも誘客促進のための施策を展開することが求められる。特に、離島における観光客へのサービス向上が重要視され、計画戦略が立てられた。
その結果、議会では様々な提言が行われ、竹富町の今後の発展に向けた重要なステップが踏まれたことが確認された。