令和6年第3回竹富町議会臨時会が開催され、一次の重要な議題が議論された。
この臨時会では、複数の専決処分案件が上程された。最も大きな焦点は、令和5年度竹富町一般会計補正予算第7号の承認であった。町長の前泊正人氏は、火災による損害保険料の受け入れなどを含む補正予算の必要性を説明し、その理由を示した。
上勢頭巧議員は、補正予算に関連した質疑を行った。地方消費税交付金の減額の理由と、ふるさと応援寄附金の増額の見込みなど、具体的な数値を求める質問に対し、税務課長の新城賢良氏が地方消費税交付金の予算計上における誤りを説明した。特に、重複計上の問題による減額が具体的な数字で示され、今後はこのような誤りがないよう努めていくことが強調された。
さらに、リサイクルセンターの火災に関する議論もあり、保険金の内容についての質疑が続いた。町の方針として、今回の損傷に対する補償は全額ではないことが明らかにされ、今後の予算措置についての再考を求める声も上がった。
また、議会における税条例の一部改正案も提出され、減税規定の整備や固定資産税の負担調整措置の延長について説明された。税務課長は、これにより年度ごとの税額の透明性を高める意向を示した。
この他にも、竹富島の工事請負契約に関する議案も可決された。上勢頭議員からは工事中の通行の安全確保や業者選定の価格設定について、細かい質疑が行われた。特に、地域の特性を踏まえた発注方法に関しては、町の未来に向けた持続可能なまちづくりが求められている。
今回、議会で承認された各案は、町の財政基盤を整え、地域の発展を促すものと位置付けられている。今後、町民への説明責任を果たしつつ、より良い予算運用やコミュニケーションを図る必要がある。