令和元年12月9日、竹富町議会において、様々な議案が提出された。特に注目されたのは、鳩間島留学支援のための多目的施設、「つばさ寮」に関する条例案であった。この寮の設置および管理については、教育委員会の役割が強調され、寮監を必要とすることが説明された。
町長の西大舛髙旬氏は、議案第76号に対して、「効率的な管理運営を図るために、適当な人数の寮監を置くことが重要である。」と述べた。また、入寮の原則が1年以内であることから、更新手続きも必要であることが指摘された。議会では、児童生徒が長期休暇中に寮が閉じることについても議論が交わされた。大久議員は、「部活動や資格取得の機会を逃す恐れがある」と懸念の意を表した。
福祉政策関連では、令和元年度竹富町一般会計補正予算の議案第71号が提出され、歳入歳出の一括質疑が行われた。この中では、保育料の無償化に伴う減少や、自治体クラウド助成金の利用についての質問が飛び交った。特に保育料の減に関する質疑では、経済的負担軽減への期待が寄せられた。福祉支援課長の新さとみ氏は、「無償化により、保育料が減少し、これが今後の福祉政策に影響を与えるだろう」と言明した。
さらに、今回の議会では、竹富町の国民健康保険事業特別会計補正予算や介護保険事業特別会計補正予算が審議された。各議案において、歳入歳出の調整が求められ、委託費の見直しや新規支出についての質疑が行われた。特に医療福祉費に関する支出が増加したとの報告がされ、今後の予算計画に対する議員の関心が集まった。
最後に、下水道事業や水道事業に関連する補正予算についても、多くの質疑が行われた。これにより、県や国庫からの支出金に影響される内容が明らかになり、地域住民からの要望に応える形で整備が進められる必要性が強調されていた。このように、竹富町の12月定例会は、地域社会における公共サービスの充実に向けた重要な議論が展開された。