令和6年第2回竹富町議会3月定例会が開催され、各議員から多くの質疑が行われた。この中で特に注目を集めたのは、地域の交通網の整備や生活保護制度の活用についてであった。
まず、東金嶺議員が波照間航空路の再開と特定重要拠点空港につて言及した。1月22日に石垣〜波照間間の航空路が再開し、搭乗率32.9%に達しているという。しかし、今後の利用促進には官民一体の取り組みが重要であると強調した。また、観光客と住民の搭乗実績についても質問があり、特に島民の便益向上が求められている。
次に、田中翔子氏は生活保護制度の周知について具体的に提案し、現状の低い受給率に対する懸念を示した。多くの住民が権利を知らずにいる状況は改善の余地があると強調し、町としての積極的な周知活動が重要であると述べた。生活保護の受給には不動産や資産の状況が影響するが、町民に寄り添った情報提供が必要であるとの見解も示された。
次に、大浜一将議員からは、白浜浄水場の安定化について問われた。浄水場の崩落問題や、万が一の際の給水計画について明らかにされ、町長は安定給水の確保に努める姿勢を見せた。加えて、白浜と祖納の浄水場の連携強化も視野に入れるべきとの意見が交わされた。
さらに、竹富町の観光振興活動の一環として、自然観光課長は、産業間の連携強化の重要性を指摘した。町内での資金流出を防ぎ、地域での経済循環を促進する方策を考える必要があると強調した。また、観光業の支支援策としてファミリーサポート事業の拡充案が紹介され、若い世代の支援策が話し合われた。
この会議では、町民が参加できる形で意見を交わし、しっかりとした議論が行われたことが評価された。今後も今議会を契機に、住民に寄り添う施策として町が主体的に取り組む姿勢が期待される。