令和3年3月8日、竹富町議会において、第2回議会が開催された。
この日は、令和2年度及び令和3年度の各種予算に関する議案が審議された。
この中で特に議論が交わされたのは、令和2年度竹富町一般会計補正予算(第8号)である。
補正には、森林環境譲与税に関する予算が含まれており、宮良道子議員が詳細を質疑した。彼女は「森林環境譲与税、補正で55万4,000円が追加されていますが、理由をお聞かせください」と問いかけた。
これに対し、税務課長の新盛勝一氏は「これは林野庁からの譲与税であり、住民税として令和6年から住民に負担が生じる」と説明した。
次に、庁舎建設基金についての質疑に移った。宮良議員は、庁舎建設基金からの1億1,350万円が繰入れられている件について、具体的な背景を問わせた。政策推進課長の小濵啓由氏は「予算は新庁舎の建設に関連しており、予算措置として必要があったため計上した」と答えた。
さらに、教育委員会社会文化課長の冝間正八氏は、竹富町立博物館の基本構想策定事業において、3,000円の財源補正が行われたことについても説明した。これにより、残りの1,079万7,000円について財源が確保されたかという趣旨の質問があったが、冝間氏は「関係者がこれまでに財源を確保しており、問題はない」と述べた。
また、ふるさとデリバリー事業に関しても、多くの議員が質問を寄せた。三盛克美議員は「学生が対象となる申請時期について」と尋ね、政策推進課長の小濵氏は「現役学生が申請可能であり、卒業時期も考慮される」と説明した。他の議員からは、バス運行補助金やふるさと納税の品物についての質疑も挙がり、政策全般にわたる活発な意見が交わされた。
最終的に、令和2年度竹富町一般会計補正予算は原案通り可決され、今後の公的資源の使用方向性が示された。新年度予算案や特別会計予算に関しても、引き続き議論が続く予定である。