令和4年6月16日に開催された第3回竹富町議会の会議の中で、重点的に話題となったのは住吉地域の貯水池の整備問題である。特に、仲里俊一議員は進捗状況について質疑を行い、今年度からの改修計画を確認した。
農林水産課長の登野盛恒雄氏は、貯水池に関して今後の工事スケジュールを提示し、今年度は環境調査と設計調査を実施する予定であると述べた。さらに、来年度以降は本格的な工事に着手することを明らかにした。議員はこの問題に対し、「速やかに工事が進むように」と要望を強く主張した。
続いて、墓地農振除外と墓地集約地に関する議論が続き、新盛勝一町民課長は、昨年の農振除外の成果を踏まえ、補正予算の計上と実施設計業務の進行について説明した。また、仲里議員は、地域別の墓地整備における優先順位について質問し、町行政が地元のニーズを尊重しつつ調整を進める考えを示した。
一方、屋根付荷さばき場の進捗に関する議論も重要な議題として扱われ、まちづくり課長の大嵩安幸氏によれば、過去に入札不調が続いている中で、入札の準備が進められているとのこと。特に上原地区との関わりが深く、町としても早期の実現を目指す必要があるとの認識が示された。
さらに、竹富町の公共交通システムについても質問があり、町長の前泊正人氏は、旅行者と地域住民の便益を考慮した運航スケジュールの見直しが必要であると強調した。これは特に、観光業の活性化につながるため、重要視されている。
最後に、新型コロナウイルス感染症による影響に対応するため、町民への直接的な支援策についても言及があり、町の職員はその継続的な検討が必要であると答え、今後の支援策に繋げる意向を示した。議員たちは、政策が現場のニーズに応える形で運用されることを求めた。