令和4年第1回竹富町議会臨時会が、2月10日に開催された。
会議では複数の議案が審議され、特に竹富町の一般会計補正予算と工事請負契約についての議案が重要なテ ーマとして挙げられた。
議案第1号では、令和3年度竹富町一般会計補正予算の提案があった。町長の西大舛髙旬氏は、補正予算の総 額を129億5,157万4,000円と設定し、主に住民への臨時特別給付金を支給するための内容が説明された。
給付金は、住民税非課税世帯に対して行われ、1世帯当たり10万円の支給が計画されており、その対象は約1,128世帯と 見込まれている。福祉支援課の新さとみ氏は、支給時期について「今議会終了後、確認書を発送し、3月中には600世帯分発送予定」と述べた。
続いて、議案第2号の竹富配水池更新工事に関する工事請負契約について、町長は「老朽化と耐震性の向上 を目指す」と強調した。この工事は新たな配水池を造るもので、430立方メートル、つまり430トンの水量を見込んでいる。上下水道課の佐加伊勲氏は、使用する工法が「プレストレストコンクリート方式」で耐震性を持たせることから期待される効果を説明した。
さらに、議案第3号は波照間農業集落排水処理施設の改修工事に関するもので、産業振興課長の登野盛恒雄氏は「老朽 化のため機器の更新が必要」と述べた。これにより増額される額は1,471万円に上り、老朽化が進む様々な機器 が新たに発注されることになる。
最後に、議会は離島振興法の改正・延長を求める意見書も可決した。提案者の加屋本真一氏は、離島が抱え る問題として高い輸送費用や医療提供体制の脆弱さを指摘し、「法改正に向けて強く要望する」と発言した。
今回の臨時会では、住民生活やインフラ整備等に繋がる重要な議案の数々が審議され、各議員の活発 な議論が展開された。今後の取組みが重要視され、町の発展に向けた方向性が示された形となった。