令和元年の第6回竹富町議会が、12月12日に開催され、多くの重要なテーマが議論された。
議長の新田長男氏が議会を開会し、一般質問が行われた。議員の上盛政秀氏は、5つの質問を通告し、主に防災に関する問題を討議した。上盛氏は、地域の未来を見据えた施策の必要性を強調し、特に気候変動に対する対策が喫緊の課題であるとの考えを示した。
上盛氏による質問の一つに、デイゴヒメコバチ防除事業があった。産業振興課長の登野盛恒雄氏は、進捗状況を報告し、今年度、204本のデイゴに薬剤を注入したことを明らかにした。地域の景観形成と文化観光資源としてのデイゴの重要性も指摘され、持続的な保全が求められている。
無人飛行機活用についても、上盛氏が再度質問を行った。政策推進課長の小濵啓由氏は、通信環境が急速に変化する中で、ドローンによる物資輸送が地域の住民にとって重要であると強調した。来年度には、具体的な実証実験が行われる計画があるとのことだ。
また、小浜ふれあいセンターについても質問があり、健康づくり課長の上野エミ氏は、老朽化が進んでいることを認め、早急な整備に向けた取り組みが必要であると述べた。行政サービスの充実と住民の健康維持を確保するために、関係者との連携を強化する意向を表明した。
役場移転についても重要な議題となった。上盛氏は、役場の新しい庁舎移転が地域住民に与える影響について懸念を表明した。町長の西大舛髙旬氏は、スケジュールを明確化し、移転後も変わらぬ行政サービスを提供する方針を示された。また、議場ではウティスク遺跡に関する調査についても言及され、地域への配慮が求められた。
これらの議論を受け、町議会は地域の環境を守る施策や福祉の向上のための取り組みについて、今後も細やかな検討を続けていく意向を示している。議員たちの意見が交わされ、地域住民の安全安心の実現を目指す姿勢が強調された。