令和5年九月二十二日、竹富町議会はその第六回定例会を開催した。
この日の議題には、令和四年度の各特別会計の歳入歳出決算に関する審議が含まれていた。
この中で、一般会計においては、歳入調定額が103億2,002万6,155円、歳出において94億6,825万4,437円となり、残額は8億198万1,164円であった。これに関し、総務財政委員長の宮良道子氏は、各種質疑に応じ、特に町税が増加した要因について説明した。納税義務者数や所得額の増加が背景にあるとの回答だった。
また、認定第2号の国民健康保険事業特別会計決算も審議された。収入済額は7億8,044万6,499円で、歳出済額は6億6,868万4,092円と報告された。収納率の低さを指摘され、きめ細かな対応を進めていくとの姿勢が示された。
後期高齢者医療特別会計に関し、収入は3,644万4,801円、支出は3,472万3,227円であった。特に徴収率向上に向けた取り組みも求められた。
介護保険事業特別会計も同様に審議され、歳入が5億417万9,765円、歳出が4億6,397万6,595円であり、滞納整理を強化する必要性が訴えられた。これらの決算は全て全委員一致で認定された。
また、議案第57号、令和5年度一般会計補正予算も可決され、住民の船賃負担軽減を図る特別な措置が講じられることとなった。東金嶺議員からは、これまでの努力が実を結んだとの声が上がった。
新たな条例案の審議では、竹富町エコツーリズム推進法が可決され、観光資源の活用が期待されている。これにより、地域の自然環境の保護と観光業の発展がほのめかされた。
最後に、議会は意見書として、燃料油価格変動に関する支援制度の創設と、八重山圏域での国民保護のための予算措置を求め、その重要性を強調した。