令和元年第5回竹富町議会が9月10日に開催され、重要な議案が討議された。
主要な議題は、竹富町フルタイム会計年度任用職員の給与に関する条例であった。総務課長の新城賢良氏は、全国的な法改正を受け、臨時職員からフルタイム会計年度任用職員へ移行することの意義を説明した。今後は、労働環境の改善が期待され、特に未経験の職員も公平に評価される仕組みが整備されるとした。
さらに、議案第55号の竹富町パートタイム会計年度任用職員の報酬については、パートタイム職員も公務員の待遇を受けることになり、従来の報酬システムから大幅に見直される。この改正により、多様な働き方が認められ、町全体の人材確保にも貢献できるとの見解が示された。
また、竹富町観光案内人条例においては、観光業の育成が強化される。ここで新たに定義された観光案内人は、地域住民との連携を重視し、集落行事にも参加することが求められるとされた。一方で、宿泊施設の整備についても議論が続き、施設の管理運営がどのように行われるかについては、今後の協議が重要視されている。
このほか、財政面での影響も考慮されており、これらの条例改正により新たな財源が必要とされる可能性があることが強調された。特に、竹富町森林環境譲与税基金条例に関する議論では、今後の運用をどのように設計していくのか、また税収の使途についても関心が寄せられている。