令和元年6月20日、竹富町議会の第3回定例会は、町民福祉向上を目指す様々な議題を中心に活発な意見交換が行われた。
議会では、仲里俊一議員による運動場整備に関する質問が注目を集めた。仲里議員は西表小中学校の現状を踏まえ、水はけの悪い運動場の改善を求めた。教育長の仲田森和氏は、陸上競技大会を控えた修繕について「原因を確認し、早急に対策を講じる」と述べ、長期的な整備計画への着手の意向を示した。
次に、船浮地区の活性化に関する意見が交わされた。この中で、地域のイベント「船浮音祭り」のための備品助成を求める声が上がった。町長の西大舛髙旬氏は、地方イベントの重要性を強調し、地域の声に応えたサポートを約束した。それに伴い、音響設備やテントについて、沖縄県地域振興協会の補助を活用する計画が進められ、多くの期待が寄せられた。
さらに、指定文化財の保護と整備についても話題になった。特に、新盛家住宅の屋根の修理について、文化財課からのサポートを受けて進められるとの具体的な報告があった。地域の歴史を守るための重要な取り組みであり、早急な修繕が求められている。
イダの浜線道路の整備についても進捗が報告された。住民の合意形成が進んでおり、工事開始が期待されている。町側は交通面での配慮をする方針で、事故のない工事遂行を再確認した。
今回の議会を通じて、竹富町の様々な課題に対して町民との対話を重視した解決策が協議された。今後も町民の声を反映した施策の実現が期待される。