令和4年8月16日、竹富町議会は臨時会を開会し、稼働課題には多くの議案が提出された。
特に関心を集めたのは、新型コロナウイルス感染症の影響に対応するための予算案である。町長の前泊正人氏は、各公民館や民俗芸能保存会に対する支援のため、299万2,000円を計上した旨を説明した。教育委員会の根原健氏は、抗原キットが地域の伝統行事に役立っていると述べ、行事の安全な実施を支援する重要性を強調した。
山下義雄議員は、抗原キットの追加配布についても言及し、地域行事に参加する子供たちのためにも十分な数の配布が必要であると訴えた。これに対し、町長は「抗原検査キットの配布は今後も対象を広げながら支援していく」と意向を示した。
また、特に注目されたのは、竹富町の周辺海域での中国の軍事演習に関連する決議である。議長は「この演習が波照間島に与える影響と国民の安全に対する懸念から、竹富町の立場を明確にするための決議が必要」と述べた。
議会は、中華人民共和国の行動に対する抗議決議を可決し、安全保障体制の強化を求めた。この決議は、台湾周辺海域での弾道ミサイル発射が地元住民に与える不安を反映させている。議員は、地域住民が安心して生活できるよう、適切な情報提供が求められると強調した。
さらなるブレーンストーミングとして、教育分野におけるGIGAスクール構想の進展も報告された。電子黒板とマイクスピーカーの整備は、次世代教育環境の構築に向けた重要なステップになると考えられている。新城賢良教育委員会総務課長は、「子供たちの未来を見据えた資機材の充実が図られる」と説明した。
この臨時会の結果、竹富町は新型コロナウイルスに対する手厚い対応と、平和を求める姿勢を強調した。議長は、「この決議が地域住民の安全を守るために必要不可欠であり、また議会が一致団結して対応していくことを約束する」と強調した。